オレンジスタジオ代表の高橋です。
障がいを持ってるお子さんを教えるときに、よく感じることの一つに、
「この子、あまり褒められてないのかなあ・・・。」とフッと思うことがあります。
特に、まだ診断を受けていない、問題行動がパッと出てしまうようなお子さんの時が多いかな。(親の方がまだ対策を練ってない時期でもある)
発達障がいを持ったお子さんに接する時の大切なことは、「褒めること」。
とにかくできること、良いこと、適切なことをする、努力したことなど、褒めることです。
しかも、すかさず(即時強化)。
細かくいうと、どのように褒めるか、っていうのも色々研究で適切な褒め方というものがあるのですが、それはとりあえず置いておいて、まずは褒める!!!!!
わ〜よくできたね!
頑張ったね!
この〇〇がかっこいいね!
今日は座れたね!
なぜかというと、
発達障がいを持った子どもって、脳の発達が定型発達の子たちとは違って、タイムラグが発生します。
他の子ができるようになることが、まだ、発達障害の子達はできず、
○衝動的に悪いと言われることをしてしまうこと、
○人よりできないこと、
○遅れること、
○ミスをすること
などが多くなります。
そして大抵、集団行動現場では叱られる回数が多いという結末になります。
すると、どうしても「ああ、自分は悪い子なんだ」「できない子なんだ」と自己評価が下がります。その下がった自己肯定感と自己イメージが無意識に定着してしまうと、後々にタイムラグで脳が発達する「伸び期」にもうまく自分の能力が開発できなくなってしまう。
ですから、このタイムラグの時期に、自信を失わすことは避けたいのです。(ただでさせ、自動自己肯定感下げ機能がついてる彼らです・・・)
なので、お金を必要なときに使うためにしっかり貯めるように、
このタイムラグの時期にも「褒められたという経験」を貯金しておく。
特に、支援者、学校関係者には、強く強くそれは心に留めておいてほしいです。
(親はいつもいつも褒めることはできなことは重々承知していますが、いいことをしたら褒める!これはしましょう。
ちなみに、人間は褒めるときは
その人の在り方や、価値観を褒める方が、能力や行動や環境を褒めるよりも、良いそうですよ。
ま、そうですよね。
例えば、
「君は思いやりがあるね」
と
「〇〇貸してあげて偉いね」
だったら、前者の方が心に残りません?
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ピアノスト・米国認定音楽療法士
高橋加良子
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