以前に、子どもにピアノが良い3つの理由として記事を書きましたが、
今回は、発達障害のお子さんにピアノが良い理由を私が思っているように書いてみます。
もくじ
認知能力のUP
まず、前の記事にも書いたように、ピアノはさまざまな脳の機能、分野を使います。
そのため、ピアノをちょっとでも弾こうと思うと、それまでに使ったことのない脳の分野をつかうことになり
記憶力、集中力、注意力などの認知機能を向上させる効果があります。
発達障害のある子供たちにとってもこれらの能力の向上は日常生活や学習において大きな支援となります。
運動能力のUP
ピアノ演奏は細かい指の動きや手の協調性が必要です。
右手と左手を同時に演奏することから始まり、スタッカートやレガートなどのアーティキレーション、pやfなどの強弱記号…
そのため、発達障害の子供たちの運動能力を向上させる効果が非常に高いです!
ピアノを習うことで、手の動きや筋力、協調性などが改善されることが期待できますね。
実際、生徒さんでお箸をなかなか使えなかったお子さんが、ピアノを開始されたとたん手の筋肉がついて
補助箸からあっという間に普通のお箸を使用できたケースもありました。
また、大きく体を使うこと、体幹も鍛えられます。
私なんかも、ピアニストとして演奏していますので、健康診断でもお腹の筋肉がすごいね!と言われていますが
これは多分、体幹が鍛えられているのだと思います。
(お腹に肉がないのとは違う💦)
自己肯定感のUP
こどもたちにとって何より一番大切なのは、自己肯定感をじっくりと養うことです。
ただでさえ、発達障害を持つ子どもたちはこの自己肯定感が低くなりがちですが、
オレンジスタジオのピアノレッスンでは、良いところを見つけ、伸ばすことにまず重きを置いています。
(多少の苦手、できないことには目をつぶります)
できるようになってきな、そろそろだな・・・(セラピストの経験と勘と技術)と思った頃に、
本人にとってはちょっとしたチャレンジを投げかけ、達成していく・・・
この繰り返しで、コツコツとできることを増やし、自己肯定感を高めていきます。
年に一度の発表会をすることで、人前での演奏ができたという満足感、充実感でさらに
子どもたちはキラキラと輝いていくのです。
番外編・才能を持った子が隠れている
発達障害を持つお子さんの中には、芸術に優れた感覚を持つ子もいます。
音楽・美術など、普通の子にはない「なにか」を持っているなあ、と思う子がいるのも事実です。
歴史的な天才音楽家や芸術家は今でいうASDやADHDの特性を持っている人も多いのです。
ただ、その才能をうまく引っ張り出せるか、コミュニケーションを取りながら指導者と二人三脚でやっていけるか
と言うことがポイントになってきます。
専門的な知識がない先生でも、できることもありますが
指導者に発達障害に理解があるか、寄り添う気持ちがあるか
ということも指導者を選ぶ際に大切な視点となります。
さて、いかがでしたか?ピアノが発達障がいを持つお子様に良い理由、わかっていただけましたか?
ご興味をもたれた方は、春の新規ピアノレッスン生徒募集の時期ですので
ぜひこれを機会にピアノレッスンを考えてみてくださいね!
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ピアニスト・米国認定音楽療法士
オレンジスタジオ 代表
高橋加良子
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